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神様が突然こう言いました。
「あの三人を暇潰しに見てたんだが非常に面白い。」
「あの三人とは?」
使いが聞いた。
「ほら、竹外ノブアキと小森ショウベェ、久賀ケンジだよ。」
「あの三人をあの世界へ送ろうと思う。」
………………………………
「ふぁ~…」
暇で暇でしょうがないノブアキは近くの公園の椅子に座り、ボーッとしていた。
「はぁ~…公園に来ても暇なのは変わらないっかぁ。
そして大好きだった大島さんにフラれた事実も変わらないってかぁ~。」
「よぉ~ノブアキ
こんなところで何してんだよ?」
タバコをふかしながら親父顔のケンジがきた。
「あぁ、暇だったからね。
そういうお前は?」
「お前と一緒だよ。」
ケンジはタバコを捨てノブアキの隣に座り、空を眺めた。
「なぁ、あの雲ソフトクリームに見えないか?」
「平和ボケしてる人間はいいねぇ。」
…
……
………
「二人してせっかくの冬休みを無駄にしてんじゃねぇよ!
二人で爺ちゃんみたいにボーッとしやがって!!」
どこからともなくショウベェが現れ、二人にグローブを投げ付けた。
「どうせやることないんだろ?
キャッチボールしようじゃねぇの。」
渋々二人は立ち上がり、キャッチボールを始めた。
「懐かしいなぁ…」
久しぶりに投げたボールは見事にすっぽ抜けた。
「ノブアキ!!テメェどこに投げてんだよ!」
ショウベェは消えたボールを探しに茂みに入った。
「クソったれ!!ボールが無くなったら弁償させたる。」
ブツブツと呟きながらボールを探しているとピカッと光る何かを見つけた。
「あれっ?ボールって光るっけ?おーい、ボールって光らないよな?」
馬鹿げた発言にノブアキ達も駆け付けた。
「変なキノコでも喰ったんだな?そうでもしないとボールが光るなんて狂言しな…」
三人が揃った瞬間、パーーッと光りが広がりノブアキ達を包み込んだ。
『うわぁ~~っ!!!!!』
光りが消え、そこには三人の姿はなかった。
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