――無――

第一夜

私が親友に出会ったのは去年の4月。
最初はまわりと同じ上べだけで一緒にいた。
夏休みを過ぎる頃まで私も彼女も学校を休みがちでなかなか会って話す時間はなく上べだけの関係が続いていた。

だが、たまに会うと話は弾むし、気も合う。

どこか少しだけにている境遇もあったせいか、夏休みを過ぎる頃には少しずつお互いの中へ踏みいるようになっていた。

親友発言をしたのは9月だっただろうか。
ちょっとしたノリででた言葉だった。

しかしいつしか気付いたら、困ったら頼って頼られて、供にいる時間が楽しくなり、本当の親友となっていたのだ。

女性の親友は中学からの奴で一人いたが、奴は今は社会人でなかなか会って話す時間などできない。
毎日クラスで会って話している彼女はなんだが親友だけと奴とは違う関係のようにも思えた。

そんな関係が出来上がってきたころだ。
友人と彼女が話すようになってきたのは。