第一夜

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彼らが話しているのをみてしばしば妬くこともあったが、慣れてくると彼らがうまくくっつかないものかと思い始めていた。   たまに彼らにリサーチをいれ、さりげなく話すように機会をつくっていった。   彼らはまんまと思い通りの道を歩んでくれたよ。   悲しいくらいね。   そして念願叶ってか彼らはめでたく先月恋人同士となった。     「少しは感謝されたいもんだよな…。」     ふと気が付いて携帯に目をやると時刻は午前2時を過ぎていた。   ゆっくりと腰をあげ、残す階段を一段のぼり部屋へとむかった。   姉と兄は今晩もいない。   暗闇に包まれた部屋に入ると豆電球だけをつけ、ベットに潜り込む。     明日は返信くるのだろうか。   そう思いながら私は静けさの中ゆっくりと眠りへとついた。
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