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彼は急いで呼ばれた方へ行き、受験票と封筒に入った多くの書類とを交換した。
「ふ~ん、東中(学校)からか…珍しいな」
親しみやすい見た目の男性職員が、彼の受験票を見ながら言った。
「やっぱり、少ないですよね?」
―だから、この学校受験したんやけど…
「でも、学年に15人ぐらいはいるから安心やろ?」
「はっ…はぁ…」
―安心ね…同じ中学の出身なんかおらんでも良かったけど、チャリで通学したかったから、妥協でここを受けてんて。
「まぁ、これから3年間高校生らしく、勉学とスポーツに頑張れよ!」
「はい、ありがとうございます」
―高校生らしくて、何やねん。アホくさ…
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