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私はおにいちゃんに、好意を抱いている。
今なら、二人。誰もこの大雨と雷の中来る者はいない。
「あ、あの……おにいちゃん……」
「ん…?」
……一瞬とはいえ何を考えたのやら…私。
私なんかがおにいちゃんを好きになんかなってはいけなかったのに…
ましてや思いを伝えるなど…烏滸がましい。
「何もないよ…ごめんなさい。」
「じゃあ…僕から言ってもいいかな?」
「え?」
何だろう、私に?
「一緒に……この町を出ないか?」
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