手話

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  カズミは聾唖学校に行っていないので手話のほとんどがオリジナルだった。 女房がいくつか教えたがカズミはオリジナルと併用して使っていた。 例えば外国人を手話で表すと、本当の手話では目の色が違う事を表現するが、カズミの手話は鼻が高い事を表現した。 とんでもないオリジナルもあった。 五円である。 本来は五を表す親指👍を立て手首を軽く左右に振るのだが、 カズミの場合、 五円玉を表す為に所謂オッケーサイン👍を作り、穴が空いている事を強調する為に、もう片方の人差し指〓を、その穴に出し入れした。 女房が初めてそれを見た時は仰天した。 それはSEXである。 その手話だけは他でしない様にとカズミに頼んだ。  
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