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他の入隊者もほとんどが気があった者同士でテーブルを囲み、話をしているだけである。
サム達はテーブルが空いていないのでビリヤード台で我慢し、しばらくは雑談を続けていたが、さすがに居づらくなってきた。
「ビリヤードできないのに、ビリヤード台に座ってるのも気まずいな…」
「だな…。外にでるか。」
2人は娯楽施設からでて兵舎の方へと歩いていった。
途中、庭に生えている桜の木陰で本を読んでるやつを見つけた。
「なんだあいつ。一人で本読んでるぞ」
「へぇ、あんな大人しいやつも入隊したのか。話かけてみようぜ」
興味を持ったので話かけてみようと2人が近づくと向こうも気がついたらしく顔を上げた。
「やぁ。何を読んでるんだい?」
「ん?兵法書だよ」
「大人しそうに見えて難しいの読んでたんだな」
「まぁね。俺はシェバドで一番の参謀を目指しているんだ。ところで名前は?」
「ああ、忘れていた。俺はサム。こいつはカイルだ」
「よろしくな。」
「俺はミハエル・ファンバステンだ。よろしく。」
サムにまた1人仲間ができた。
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