4人が本棚に入れています
本棚に追加
/85ページ
ラブッドの前に降り立ったルーハは、2本目の太刀を抜く。
ラブッドは叫んだ。
「なっ……!! 誰だ、お前!? ここで――」
「龍虎……」
しかし、ルーハはそれに答えなかった。
姿が消えたと共に、魔物に2本の線が走った。
「……挟牙!!」
その声と共に魔物の線が4本に増えると同時に、魔物は5つに分断された。
「ふぅ……」
ルーハは太刀を腰の鞘にしまう。
ラブッドは立っているのもめんどくなったので、座りながら尋ねた。
「とりあえず……助かったよ。ところでさ、あんたは何でここに来たん?」
「何でここに来たか、ですって?」
最初のコメントを投稿しよう!