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「さてさて、あいつが来る前にさっさと帰るか」
そう言って立ち上がった直後。後ろから声がかかる。
「どう? 考えは変わったかい?」
「はぁ……。そろそろ来るころだと思ったら、本当に来やがったな」
「まあまあ。こっちだって、時間は残り少ないんだよ。いいかげん、自分の力にくらい気付いてほしいね」
「だから、んなの知らねってば。そんじゃ、そろそろ昼寝の時間だから」
後ろから声をかけた男は、仕方ないとでも言いたげな仕草をして、口を開く。
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