アレオル大陸 その1

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 ★  ★  ★ がさがさと周りが騒がしいため、さすがのラブッドも目が覚めた。 「んだよぉ……?」 周りを見回してみるが、何の姿もない。どうやら強い風が吹いただけみたいだ。 「ったく、何かいるのかと思ったじゃねぇか……」 言ってから気付く。 そう、何もいないのだ。 もう太陽も高く昇った真っ昼間の森の中だと言うのに。 さらに言えば、何もいないのはここに限った話ではない。 周りの状況から察するに、今いる森の中にいるのは自分だけかもしれない。 「何だよ……ここ……? 急ごう。気味悪い以前に直感が離れろと叫んでるぜ……」 ラブッドは急いで山頂の方角に走った。
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