4人が本棚に入れています
本棚に追加
★ ★ ★
がさがさと周りが騒がしいため、さすがのラブッドも目が覚めた。
「んだよぉ……?」
周りを見回してみるが、何の姿もない。どうやら強い風が吹いただけみたいだ。
「ったく、何かいるのかと思ったじゃねぇか……」
言ってから気付く。
そう、何もいないのだ。
もう太陽も高く昇った真っ昼間の森の中だと言うのに。
さらに言えば、何もいないのはここに限った話ではない。
周りの状況から察するに、今いる森の中にいるのは自分だけかもしれない。
「何だよ……ここ……? 急ごう。気味悪い以前に直感が離れろと叫んでるぜ……」
ラブッドは急いで山頂の方角に走った。
最初のコメントを投稿しよう!