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バタンッ。
そんな音がして一人の人が屋上に来た。
「成海先輩。」
そう呼ばれた。
呼んだ相手を確かめると、あの子…広美がいた。
「どうかしたんか?」
内心心臓をバクバクさせつつもあえて冷静に対処した。だって期待するだけ無駄じゃろぅ?
「あの私…ずっと好きでした。教室の前を通る時…視線を感じて…━━勘違いかもしれない…自惚れかもしれない…━━けど、視線は明らかに成海先輩から……そんな気がして。夏休み前に想い伝えたくって…━━成海先輩は人気があるから、明日じゃチャンスないって言われて…━━けど想いを告げるだけで満足ですから。じゃぁ、失礼します。」
はい?今なんて言ったん?
「ちょい待ちんしゃい。お前さんに聞きたいことが少しあるんじゃから。」
いきなり過ぎて訳分からん。けど、このチャンス…逃さん。俺の一目惚れの相手じゃから。
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