気づいたら想っていた。

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「あっはい。」 素直に広美は屋上にとどまった。 「じゃあ、いきなりで悪いけど田中に名前で呼ばれとったけど、田中はお前さんのなんなん?」 そう結構重要な問題…。 「兄ですよ。正真正銘私の兄です。」 兄!?…妹を名前で呼ぶ…ごく普通の行動…似とらんけど。って事は失恋は勘違い!? 「じゃあ、今言った好きて、恋愛感情入りの好きってとらえていいん?love?」 いきなり過ぎるかもしれんけど本題に入る。 「あ、はい!もちろんです!」 舞い上がっていいかのぅ?顔を赤らめ言う広美にそう思った。 「なぁ、俺愛しちょる人が居るんよ。誰か判るかのぅ?」 「えっと…━━もしかして私だったりして…━━ハハッ…まさかそんな訳ないですよね?」 「そのまさかが有り得るんじゃよ…愛しちょるよ…広美…━━。」 「ウソ!?」 驚いとる…始めに驚かしたんはお前さんの方じゃよ。 「こんな事嘘なんかで言ったりせんよ…。さっき指摘した通り俺は、お前さんを目で追ってたんじゃ。ずっと想いを寄せとったから。なぁ、俺と付き合ってくれるじゃろぅ?」 その言うと無言で頷いてくれた。 誰よりも愛しいぜよ…━━━。愛しちょるよ…。
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