菜羽実

2/6
前へ
/116ページ
次へ
「モーニン、ナウミちゃ~ん! 写真撮り行くぞー?」 いつものように早朝からアサギはナウミの部屋を訪れた。 アサギに起こされたナウミがベッドに横になったまま、目さえ開けることなく声だけで彼を迎え入れる。 『アサギってば...相変わらず早いよ。』 「やだなぁ...ナウミに早く会いたいからじゃん?」 その言葉に、彼女の頬がほんの少し赤く染まる。 『...バカ』 「プー、ナウミってばクールに決めちゃってぇ ほんとはうれしぃくせにさぁー。」 とかなんとか言いながら ちゃっかりとベッドに入ろうとするアサギ。 『もぉー!なにー…』 「だってぇ俺も眠いんだもん。」 『アサギってば... 結局いつもこぉなるんじゃん。』 呆れながらも、言葉とは反対に彼に優しく微笑むナウミ。 朝の優しい日差しが差し込む中 2人は2度目の眠りについた。
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!

125人が本棚に入れています
本棚に追加