初恋

1/2
前へ
/8ページ
次へ

初恋

【初恋】 僕の初恋はもしかしたら憧れだったのかも知れない。 満たされない温もりを求めた子供時代。 僕はまだ子供だったんだと思います。 そう今も僕の全てを形作る初恋。 それはいとこの何気ない一言から始まった。 「kちゃん。いとこ同士は結婚出来ないの?」 「いとこ同士が結婚するとバカな子供が出来るらしいよ」 この時、僕は少し困って曖昧な答えを出しました。 今思えば否定ともとれるバカげた答えです。 この時から彼女は僕にとっての特別になりました。 一度意識すると少しづつ自分でも気付かないほど本当に少しづつ、僕は君に引かれていたんです。 この気持ちに気付いた時、僕と君の道は分かれていました。 そうだよね。 遅すぎたよね。 僕はいつも曖昧な答えしか出さないから。 本当は気付いてたんだ。 ただ君との関係が壊れるのを恐れた僕の意気地なさが、全てを手遅れにした。 その後の僕は壊れたよ。 面白いほど壊れてた。 何も感じなくなった僕は自由になれたのかな? 僕は夢を見ない。 心がないんだ。 ただ終わりを探してる。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加