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初恋
【初恋】
僕の初恋はもしかしたら憧れだったのかも知れない。
満たされない温もりを求めた子供時代。
僕はまだ子供だったんだと思います。
そう今も僕の全てを形作る初恋。
それはいとこの何気ない一言から始まった。
「kちゃん。いとこ同士は結婚出来ないの?」
「いとこ同士が結婚するとバカな子供が出来るらしいよ」
この時、僕は少し困って曖昧な答えを出しました。
今思えば否定ともとれるバカげた答えです。
この時から彼女は僕にとっての特別になりました。
一度意識すると少しづつ自分でも気付かないほど本当に少しづつ、僕は君に引かれていたんです。
この気持ちに気付いた時、僕と君の道は分かれていました。
そうだよね。
遅すぎたよね。
僕はいつも曖昧な答えしか出さないから。
本当は気付いてたんだ。
ただ君との関係が壊れるのを恐れた僕の意気地なさが、全てを手遅れにした。
その後の僕は壊れたよ。
面白いほど壊れてた。
何も感じなくなった僕は自由になれたのかな?
僕は夢を見ない。
心がないんだ。
ただ終わりを探してる。
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