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するとまたなにかが見える。
今度はいずみはしばらく目を閉じたままにしていた。
すると次第にそれが人の顔であることがわかってきた。
もう少し大きくなりそれが男であると分かり、それが日本人であることが分かった。
しかしいずみはその顔には全く見覚えがなかった。うかんでくる顔ならば見覚えがあるはずだが、全く知らない顔だ。
そう考えているうちにその男がどんな顔かも見えてきた。全く生気のない、暗い顔だった。
ぞっとしていずみは目を開けた。
もちろん部屋にはいずみと涼子しかいない。
隣で寝息をたてている涼子を見て少し安心したいずみは再び目を閉じた、が、
そこにはまた小さななにかが見える。
いずみはその夜寝ずに夜を過ごした。
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