出会い「悪夢の始まり」

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旦那は5人兄弟の次男。 1番下が妹で後4人は男ばかり職種は違うが皆職人さんだ。 結構近くに住んでいる兄弟は時々会って飲む事があった。私も以前誘われた事があったが気がのらず面倒臭いのがあって一度も行った事がなかった。すぐ下の弟のお嫁さんから「一度家族で来て!」と言われ仕方なく行った。そのお嫁さん以外は皆飲む方だ。「乾杯!」をしてすぐ仕事の話だ。 お互いの自慢話を始め段々ひがみに変わる。1円でも収入が多いのが面白くないらしい。《聞いていられない》 その話題がすむと下ネタから昔の女に飲み屋の話 《兄弟揃って…呆れる》 お嫁さんに聞くといつもの事らしい。《いつも聞いてるお嫁さんは偉い》 昼から夜まで同じ話の繰り返し…《疲れる》 その中でも本当呆れる話があった。お兄さんは夕日を月と言い張る。海の珊瑚は岩で生き物ではないと自信タップリで話す。《頭大丈夫?》 すぐ下の弟は酒癖が悪いのか一人で怒って暴れ出し大きな声で吠える。《まるでキチガイ》 そんな中で1番下の弟は落ち着いて私に話しかけてきたが…《耳を疑う》 「この間はタコ焼き有難う。やっぱお姉さんは大学卒だね。フライパンでタコ焼きを焼くのが上手いね」と感心している。大卒じゃないし何処にフライパンでタコ焼きを焼く人がいるか!! 冗談かと思ったらマジでフライパンで焼いたと思ってる。《返す言葉がない。その気にもなれない》 そんな4人の飲む姿を見て息を吸うのも忘れて見入ってしまった。《この光景は悪夢だ》 私は子供だけ連れ先に帰った。《絶対仲間に入りたくない》 それから私は兄弟とは特別な用事以外は会わなくなった。《ご勝手にどうぞ!!》
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