告白

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「ごめんなさーい!落としちゃいました!」 イスを放り出して重なってバラバラになっている書類に駆け寄った。 彩貴も同時に書類の前に座り込み、拾い集める。 智也のほうが数枚多く取り、立ち上がろうとすると、彩貴と額がぶつかった。 彼のメガネはカチャリと音を立てる。近くで見ると、その顔はさらにキレイだった。 お互い黙り込んでしまう。一瞬が1分くらいに感じる。 なぜか、なんとなく心の中が甘いミルクココアで満たされてゆく気がした。 甘く、甘く、染まってゆく。 今ならー・・・言えるかもしれない。 言っていいかな・・・言っちゃおうかな・・・・言いたい! 甘い流れに言葉をのせて、そのまま智也は口から声にして吐き出した。 「会長!智也は会長のことが大好きです!」 力んでつぶっていた目をそっと開いてみると、 今まで見たこともない顔で彩貴がこっちを見ていた。 世界がフリーズしてしまったようだった。 驚いた顔ー・・・そんな顔も、キレイ。
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