《総ての人達に》

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「そうして【私】は【在る】。」 人の距離。 それは「心」の距離。 貴方が私を想った瞬間、私は貴方の傍らにいる。 貴方が私を想った瞬間、私は貴方の中に生きている。 人の「存在」自体がそういうもの。 貴方が私を想い、彼が私を想い、彼女が私を想い、あの人が私を想い、この人が私を想い。 そうした想いによって「私」は「在る」。 それはそもそも、人の存在というものが「主体」ではなく「相対」である故。 「相対」なくば、「私」が「私」である必要はなくなるのだ。 だから「私」は人の「想い」によって「生きている」。
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