4人が本棚に入れています
本棚に追加
あっという間に自分の葬式の日が来た。
並んでる人を見て、驚いた。
顔も見た事もない親戚がわんさか居た。
あと、田辺とクラスメート達。
葬式中、気になり来た人の顔を見て回った。
(あんただって泣いてるヤツがいるから知りたくなるだろ?)
そしたら・・・
誰も居ね~でやんの・・・
落ち込んだ。顔も知らない親戚はいいけど、田辺もクラスメートも誰一人泣いてなかった・・・
「一人ぐらい泣いてくれてもいいだろ・・・。」
結局、オレの為に泣いていたのは家族だけだった。
ホント、生きてる間オレは一人で騒いで、誰とも心を通わせられなかったんだって思い、泣いていた。
見てても落ち込むだけだから外に出て、煙草をふかして近くの土手に行った。
やけに煙が目に染みた・・・
そしたら葬式が終わったらしくクラスメートが何人か帰ってる途中だった、
「あ~かったるかった~。マジアイツ死んだんだな~。ウケるわ、てかアイツうざかったよな。マジ死んで正解だよな。」
「だよな~いっつも一人で騒いでたし、こづくし、それに、たまに一人でオレは人気あるぜみたいな空気出してな。」
「そうそう。ホントウザかったわ、アイツ。」
なんだよ、一緒になって騒いでたのに、盛り上がってたのオレ一人だけかよ・・・てか死んでからそんな事言ってんじゃね~よ。
オレはそいつらをぶん殴ろうかと思ったが、そんな気も失せた。
結局オレの価値なんかアリンコ程もなかったんだって再確認できただけだった。
最初のコメントを投稿しよう!