第二章

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‐放課後‐ 由「ねぇねぇ!」 由佳と莉音がなにやらわくわくした顔で智香に近づいてきた。それになんだかニコニコしている。 智「ん、何?」 智香は勉強道具を鞄に詰めながら二人にそっけない返事をする。由佳と莉音はそんな智香の態度を無視し話し始める。 莉「あのかっこいい男の子、香の知り合いだったんだー…!」 由「あの人とはどんな関係!?」 二人の言葉を聞いた智香は小さくため息をつく。そして勉強道具を詰め終わったのか、鞄を持ち歩き始める。 由「えっ、無視?」 智「知りたい?」 智香は少し面倒くさそうな顔をしていたが答える気になったのか、足を止め二人を見る。 莉「知りたーい!」 二人は智香がやっと折れたことに喜び智香に詰め寄る。 智「洋祐は、ただの幼なじみ。小学校も幼稚園も一緒で家も近かったけど中学のとき転校した。」 莉「じゃあ感動の再開だ!」 由「いーよねー!」 二人は智香の話を聞いていたのかはわからないがなにやらまたニコニコしている。 智「…ほら、帰ろ?」 由「そーだね!」 莉「帰ろっか?」 三人はそんな話をした後でもいつもどおり仲良く家に帰った。
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