第七章

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『もう行っちゃうの…?』 『うん…。』 『なんで転校なんか…。』 三人は男の子の家の前にいる。そこには大きなトラックが止まっていて沢山の荷物を積んでいた。 『ごめんね。でもきっとまた会えるよ。』 『そんなのわかんないよ…。』 『…絶対会えるよ。それに二人は大丈夫!』 『なんでだよ!』 『いつかわかるよ、僕がいなくても二人は大丈夫。』 男の子はそういうと車に乗り込んだ。 『大丈夫。僕にはわかるから…。』 『そんな…。』 『じゃあ約束、僕が帰ってくるまで二人ともいなくならないこと。』 『わかった。だから絶対帰ってこいよ?』 『うん、わかった。』 そういうと車は発進した。二人はただ立ちすくんでいた。
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