第七章

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‐翌日‐ 莉「智香おはよ!」 智「おはよー!」 由「おはよー!」 三人は洋祐のおかげですっかり元に戻っていた。智香は授業をサボるわけでもなく、教室にいた。 由「今日は早いねー。」 智「うん!(放課後でいいかな…。)」 智香は今日、竜太郎のところには行っていない。だが智香は竜太郎に話があるみたいだ。 莉「智香ってさ、恋してる?」 智「えっ…。(あたしは…。)」 そのとき、教室の扉が静かに開いた。 由「あ、洋祐君だ!」 入ってきたのは洋祐だった。洋祐はゆっくり三人の元に歩いてくる。 洋「智香…。」 智「な、何…。」 洋「話あるから、放課後屋上来て…それだけ。」 それだけ言うと洋祐はその場を去った。智香は違うみたいだが、由佳と莉音には洋祐が緊張しているように見えたみたいだ。 智「放課後…屋上…。」 智香は放課後に屋上へ行く予定だった。竜太郎に会いに。約束はしていないがきっといるだろう、と思っていた。 だが、洋祐に呼ばれどうしようか悩んでいた。 由「あれってさ…。」 莉「うん、絶対そうだよね…!」 二人の会話も智香の耳には入ってないみたいだ。それほどまでに智香は悩んでいた。 竜太郎に会いにいくか…。 それとも洋祐の話を聞くか…。
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