第一章

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春… 出会いと別れの季節。今日は智香の入学式。 智「お母さーん!はやくー!行くよー!?」 母「ちょっと智香、待ちなさいっ…。」 準備する母を急かす智香。なぜそんなに速く行きたいのかは全くわからないが多分緊張しているのだろう。 靴を履きその場で貧乏ゆすりのように足踏みをして待つ。 母「終わったわよ…。」 智「よしっ、行こうっ!」 母「まったく…。」 急ぎ足で家をでる。二人は車に乗り学校へと走らせる。 その途中智香はある人影を見つけた。 智「あ!お母さん止めて!」 母「えっ?」 母も智香の急な言葉に驚き急ブレーキで車を止める。 止めた先には智香と同じ制服を着た二人の女の子がいた。 見たところ智香と同い年だ。 智「おはよう由佳、莉音!」 由「あ!智香だ!」 莉「智香おはよー!」 智香の親友、吉田由佳(ヨシダユカ)と野村莉音(ノムラリノン)だった。 由佳は中学のとき智香と同じ部活でそのときに仲良くなった。 莉音は智香と由佳が中2のときたまたま同じクラスで偶然智香と隣の席になったときに 仲良くなった。 この三人は中学からの仲良し三人娘だ。 智「二人とも乗ってく?」 莉「まじでー!?」 由「おばさんいいんですかー?」 母「あら、気にしないで?全然大丈夫だからね?」 莉「じゃあお言葉に甘えて…」 由「お願いしまーす…。」 智「よしっ、行こう!」 智香達を乗せた車は少しずつ学校へと近づく。 何が待っているかも知らず…。
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