第七章

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洋「はぁ…。」 洋祐は一人、帰り道を歩いていた。外は夕日が沈む少し前だった。洋祐の家は少し遠く、町中を通って町外れのほうまで行く。 洋(やっぱ無理だよな…智香にその気ないし…。) 洋祐は半分落ち込んでいるようにも見えたが、半分割り切っているようにも見えた。 洋(にしても、俺カッコ悪…。) 洋祐は急に止まりあたりを見渡す。そしてすぐに近くの本屋に入る。 洋「(暇潰すか…。)おーい、拓真ー。」 ?「あ、洋祐じゃん!」 そこにいた店員は振り替える。彼は洋祐の親友、花本拓真。高校は違うが中学のクラスメイトだ。ここでバイトしている。 拓「どうしたー、また恋の相談か?」 洋「あ、うん。」 洋祐は竜太郎との約束のあと、いくら考えても自分の本心がわからなくて拓真に相談していた。 拓「で、告ったの?」 洋「い、一応…。」 苦笑いをしながら答える洋祐に拓真はなんとなく予想はできていた。 拓「…ふられた?」 拓真が直球で聞くと洋祐は何も言わず静かに頷いた。 拓「でも、よくやったと思うよ。誰かに思いを伝えるなんてそう簡単にできることじゃないしさ。」 洋祐はその言葉に少し勇気をもらっていた。 洋「うん、ありがとな?」 拓「はいはい。じゃ、バイト中だからな。」 洋「おう!」 拓真は店の中に入っていった。洋祐はすぐ店から出る。 洋「…帰るか!」 洋祐はまた歩きだした。そのときだった。 洋「あっ!」 道路の真ん中に少年少年が立っていた。すでに大きなトラックが近くに迫っていた。 洋「危ない!!」 キキィィィィ!! 『キャァァ!』
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