第七章

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智「…はぁ」 なぜ竜太郎はあんなことを言うのだろうか、智香はずっと考えていた。 外はすでに暗くなっていて誰もいない。 智「あたしの…本音…。」 自分が何を、誰を思っているのか…それは自分にしかわからない。悩んでいるうちに家についていた。 智「ただいまー…。」 母「あら、おかえり。」 家では母が料理を作って待っていた。 母「…何かあったの?」 智「え…?」 母「だって今怖い顔してたわよ?」 さすがに母親、智香のわずかな変化も見逃さなかった。 智「ん、まぁ…。」 母「何があったか知らないけど、困ったときは言いなさいよ?これでも人生の先輩なんだから!」 この言葉は智香にとってとても心強い言葉だった。
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