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莉「洋祐くんめずらしいねー…」
由「ちょ、莉音バカ…!」
洋祐のことを智香が気にしているのを由佳は気付いていた。昨日智香が洋祐に呼び出されたのを二人は知っている。だから何かあったのだろうと思っていたが聞けずにいた。
智「あ…二人とも気を遣わなくていいよ…?」
彼「そーだよ。」
彼方が目の前に立っている。声からして少し怒ってるみたいだ。
彼「お前が洋祐ふったから洋祐休んだんじゃねぇの?
莉「え、ふった?」
由「嘘、本当に告白だったんだ…」
莉音と由佳は違うところに驚いていたが、智香は何も言えずにいた。
彼「お前のせいだ。どうせ人の気持ちも考えないで適当にふったんじゃねぇの?いくら幼なじみだからって…」
由「いい加減にして!!」
こういうときはいつも莉音がキレていた。由佳はあまりキレることはなかった。初めてだった。
由「彼方くんだって人の気持ちも考えないで適当に言ってるじゃん!智香にだって智香なりの考えがあんの。今日だってずっと悩んで人が変わったみたいに暗くて…何も知らないのにいい加減なこと言わないでよ!!」
誰も喋ることができなかった。由佳の言ってることは正しかった。何より誰も由佳のこんな姿を見たことはないからだ。
彼「…ごめん」
彼方はそういうと頭を下げ走り去っていった。
智「あっ、ちょっと…」
莉「いいよ、智香。」
三人は彼方が走り去っていった方を見つめていた。
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