第八章

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由「莉音…」 莉「ん、何?」 二人は今、廊下にいる。智香はそこにいないみたいだ。 由「智香、心配だよね…」 莉「だよねー…」 智香は今だに落ち込んでいて、話し掛けないかぎり声を発しない。そんな姿をいつまでも見ていられない。 由「智香はなんも答えてくれないし…」 莉「…もうこうなったら、洋祐くんとこ行こうよ!家まで押し掛けよ!」 莉音の目は本気だった。その目を見てやる気になったみたいだ。 由「じゃあ、放課後に!」 莉「智香にはくれぐれも言わないように!」 二人は放課後に洋祐の家に行く約束をした。
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