第八章

6/10
前へ
/62ページ
次へ
‐放課後‐ 由「洋祐くん家って結構近いねー。」 莉「ねー!てか、彼方が家を教えてくれたのもビックリだけどね。」 二人は今洋祐の家に向かっている。もちろん場所などわからなかった。 由「彼方くんって頑固そうだけど根はいい人だよねー!教え方も親切だったし…」 莉「う、うん…(アイツ、絶対由佳の迫力にビビッたな…。)」 洋祐の家を知っていそうなのは智香と彼方と先生だ。智香にこの計画は言えないし、先生は教えてくれる訳がない。ダメ元で彼方に聞いたがさっきの由佳の迫力に驚いたのか、あっさり教えてくれた。 ちなみに彼方は莉音の幼なじみだ。 莉「彼方によるとここら辺だけど…」 由「あ!ねぇ、あれじゃない?あの赤い屋根の家!」 すぐにその家の前に行き、インターフォンを押す。すると、女の人が出てきた。 ?「はーい?どちら様ですか?」 由「あたしたち洋祐くんの高校の友人なんですけど…」 莉「洋祐くん、今日風邪でお休みって聞いたんで心配で来てみたんです。」 早「あ、あたしは洋祐の姉の田代早希です。あなたたち洋祐のお友達なの…?」 早希の様子はおかしかった。笑顔だが引きつっている。いくら初対面でもすぐにわかる。 由「あの、洋祐くんに会わせてもらえないでしょうか?」 早「あのね…洋祐なんだけど…」 その後の早希の言葉を聞き二人は青ざめた。そして早希に礼を言うとすぐに走っていった。
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加