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中では洋祐がベットの上で寝ていた。頭や体を包帯で巻かれ、色々な機械を付けて寝ていた。
智「よ…すけ…」
静かにそっと洋祐の頬に触れる。だが洋祐は目を覚まさない。
智「洋祐…なんで…ねぇ、死なないよね…」
洋祐の肩を掴む。それでも目を覚まさない。智香の瞳からは自然と涙がこぼれた。
智「洋祐っ…嫌だよ…いなくなるなんてっ…嫌だ…!」
智香はハッとした。
智「洋祐、ごめん…あたし…洋祐が好き…」
智香にとっていなくなったら泣いてしまう程好きな人、それは洋祐だった。
智「今まで、わかんなくて…」
智香の瞳からはボロボロと涙が溢れる。
智「ねぇ洋祐…聞こえてる…?あたし洋祐が大好き…。
今まで一緒にいるのが当たり前だった…昔からずっと洋祐は変わってなくて、あたしたちの関係も変わらないって思ってた…
でもやっと気付いた…あたし、あなたが好き。
だからお願い…ねぇ、起きて…?」
洋祐はまだ眠ったままだった。
智「あたし置いて…先に行かないでよっ…!」
智香が洋祐の胸を叩いた、その時だった。
洋「う…せぇ、よ…」
洋祐が目を覚ました。
智「よ…洋祐…?あたし、わかる…?」
洋「当たり前…だろ…?」
智「洋祐が…起きた!お医者さん呼ばなきゃ!」
智香は急いでナースコールを押し医者と看護婦を呼んだ。奈緒も知らせを聞いて帰ってきた。
医「洋祐くん…ここ、わかるかい?」
洋「病院…てか、俺…大丈夫だし…」
医「本当に回復している…」
看「すごい…!」
医者と看護婦も驚きを隠せなかった。
奈「洋祐…」
洋「母さん…わり…」
奈「ん…いいのよ…?」
奈緒は瞳を涙でいっぱいにしていた。
智「よかった…」
洋「智香…サンキュ…」
医「とりあえず安静に…頑張ればすぐ退院できますよ。」
洋祐は柔らかくほほえむ。智香も同じようにほほえむ。洋祐は無事、一命を取り留めた。
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