第九章

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智「10年ってあっという間だったね…」 洋「そうだなぁ。」 光太郎と竜也は二人で遊んでいた。智香と洋祐はまだお墓の前にいる。 洋「あいつら…元気だろ?」 智「見せてあげたかったな…竜太郎、いや光也くんにも。」 二人はそのお墓に向かって話し掛ける。そのお墓には真中家と書かれていた。 洋「お前が言ったこと、本当だよ。俺らは二人でやっていける。」 智「きっと全部わかってたんだよね、あの時から…」 あのとき転校した少年の名前は光也。二人の前に現れた少年は竜太郎。 洋「だから偽名を使ってまで俺らに近づいて来たんだよな。自分が死ぬこともわかっていたから…」 そう、10年前のあの日。二人は千菜からもらった手紙ですべてを知った。
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