お金がない

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『義明…他の仕事捜すしかないよ⁉』 『…』 義明は何も答えない 『大樹…ごめんね…贅沢させてあげれなくて』 私は子供の頭を撫でながら子供の横にそっと寝た 私は もぅ疲れていた… 毎日繰り返される喧嘩… 通帳と睨めっこしながら明日の生活を不安に思う毎日… 人の話しを聞かない旦那… 笑う事すら忘れてしまいそうな位に疲れていた 子供の寝顔だけが私の疲れを癒してくれる 目ん閉じて眠るまで考える事は 明日の支払い物の事… 夢の中でさえ家計簿と睨めっこする自分が出てくるしまつ… 《何か日払いで時給の良い所ないかな…》 そぅ思いながら眠りにつく 朝 旦那を送り出し子供に御飯を食べさせて NHKの教育番組を子供に見せている間に家事をする 毎日の事だが 何をするにしてもやる気がでない 頭の中は嫌でもお金の事ばかり考える ピロリロ ピロリロ ピロリロ 携帯がなり食器を洗っていた手を拭き電話に出ると高校の時の同級生からだった… 『まっつん久しぶりやね~どぅしたと⁉』 『奈美 全く連絡くれないから 電話してみた』 友達に電話する事さえ忘れていた 忘れていたと言うより…そんな余裕がなかったのかもしれない…… 『今から行っていい⁉』 まっつんの問いに戸惑う… 来ても何も出してあげれない …でも久しぶりに会いたい… 『う…うん いいよ 家何もないケド…』 情けない…虚しい…そんな気持ちもあったが 久しぶりの友達に会えば気分転換になるかもしれないっと思い 何もない家の中をあさくって ちょっとだけのお菓子とお茶を用意した まっつんは30分後に子供を連れて遊びに来た まっつんの子供は大樹と同じ年 大樹と喧嘩をしながら仲良く遊んでくれていた まっつんは綺麗に化粧をしていて洋服とかもかっこよく着こなしていた
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