お金がない

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義明が家に帰って来るまでに夕食の用意をしておく おしゃれなんて出来ない したくないわけじゃない 化粧もしっかりして 今流行りの洋服を買って美容室に行って髪をカッコ良くしたい だけど…できるはずがない… 夜 義明が帰って来て 私の姿をずっと見ていた 『お前さぁ 少しお洒落でもしたら⁉』 『はぁ⁉なんで⁉』 突然の義明の言葉… 『会社の人の奥さんに会ったんだ 綺麗にしてたぞ⁉』 その言葉に怒りが込み上げる 『私だって 綺麗でいたい‼お洒落だってしたい‼でも 何処にそんなお金があるの⁉』 義明に怒鳴る 義明はヤバイ事を言ってしまった‼っと言う表情をし大樹とTVを見だした 義明はいつも自分が不利になるとそぅやって逃げる… その態度が余計に私を苛々させる… 私達の間で話し合いと言う言葉はなかった 夜大樹が寝るて義明が私にくっついて来る 『…眠いから…』 私は断ってみるが義明は 『早く終わらせるから』 っと言いのしかかって来る キスもない 愛撫もそこそこで終わらせ 自分の物ばかりを気持ちよくする為に時間をかける 終わるとさっさとシャワーを浴びて布団に潜る 自分勝手なSEX… 夫婦ってこんな物かとさえ思ってしまう その日は妙に寝苦しくて朝早くに目が覚めた 隣の部屋から物音がする ガサガサ チャリン 泥棒⁉ 私は恐る恐る隣の部屋に行った そこには義明が大樹の為に少しでも…っと毎月少ないケド何百円かづつ貯めていた貯金箱からお金を取っていた 『何してんの⁉』 私が声をかけると 義明は体をビクッと跳ねらせ 私の方を向いた 『煙草買う金なくって…』 『…それ大樹のお金だよ⁉』 義明は何も言わずお金をポケットに入れた 『…最悪』 私が呟くと 『仕方ないだろ⁉こずかいじゃ足りないんだから‼』 確かに月1万のこずかいじゃ足りないかもしれない
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