お金がない

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義明はそのまま会社に行った 私はテーブルに座り一人で頭を抱え込んでいた その時 大樹が起きてきて 私の元に来ると抱っこしてっと言う風に両手を広げていた 私は大樹を抱っこして 『ごめんね 起こしちゃった⁉』 っと言うと 大樹は私にギュッとしがみ付き 私の背中をポンポンっと優しく叩いた 『マァマ だいしゅき』 こんな小さな子に なんて不自由な生活させているのだろう こんな小さな子に心配かけて… 親として情けなくて涙が出そうになる 『大樹 御飯食べよっか⁉何がいい⁉おにぎりする⁉』 大樹は嬉しそうに頷いた おにぎりをしてみそ汁を大樹の前に置くと大樹は美味しそうに食べてくれる 大樹の頭を撫でながら 私は癒される 子供って凄いなぁ~ 『大樹 お昼寝 終わったら買い物に行こうか⁉』 大樹は食べながら ニッコリ笑って何度も頷く 朝御飯を食べさせて 近くの公園で遊ばせてると 同じ団地の5階の千鶴が来た 千鶴は団地で知り合い 同じ年で子供同士も同じ年 だから自然と仲良くなっていった… 『ねぇ 奈美 後で家に遊びに来ない⁉』 『あぁ 買い物に行くんだ』 『じゃぁ 一緒に行こうよ 私 今日車使えるし』 昼近くまで大樹達を遊ばせて家に帰り 大樹に昼御飯を作る 大樹が残した物を食べて大樹を寝かせる為に一緒に横になる 大樹が寝た後 私は冷蔵庫にある材料を見て一週間分のメニューを考え 買わなきゃいけない材料をメモをした なるべく 無駄がないように… なるべく 安い物で… 安いからこれも買っておこうなんて余裕がないのだから… 大樹が目を擦りながら 『マァマ』 っと私の所に来る 私は千鶴に電話をして 大樹が今起きた事を報せた 千鶴の子供もちょうど 起きたらしく 買い物に行く用意をした 大樹は外に行くだけで大はしゃぎ
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