お金がない

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品物が安いと評判の店で私は店内をグルグル回りながら必要な食材で一番安い奴を捜す お菓子売り場の近くを通ると大樹が 『マァマ お菓チ』 っと私の腕を引っ張る 『いいよ 選んでおいで』 私がそぅ言うと大樹は嬉しそうにお菓子を選びに行った 大樹は散々悩んで持って来たのは10円の【うまいぼう】… 『大樹 これでいいの⁉』 大樹は頷く 『じゃぁ もっと持っておいで』 っと私は大樹の背中を軽く押した 大樹はまた悩みさっき持っていた【うまいぼう】を置き今度は【チロルチョコ】を持ってきた 『…大樹…二つとも買ってあげるよ⁉取っておいで』 大樹はまたお菓子を見て選び 今度は50円位のお菓子だけを持ってきた 『…大樹⁉』 大樹が選ぶ物は全て50円以下のもの… 意味がわかってないのか… 遠慮してなのか必ず一つしか持って来ない もし遠慮してるのであれば…私はこの子に我慢させている… 私は大樹の手を取りお菓子が置いてある所に行くと 『大樹 いいんだよ 大樹はこれとこれも食べたいんでしょ⁉買ってあげるね』 っと大樹と同じ目線になり話した 『マァマ いいょ』 大樹が手を振りながら断る 私がお菓子をカゴに入れると大樹は慌てて 『マァマ いい マァマいいょ』 っとカゴからお菓子を取り出して元の場所に戻す 私は少し考え 『これは今日のオヤツね これは今日泣かずに起きたご褒美 そして これは…大樹がお利口さんにしてるご褒美ね』 っと大樹の頭を撫でながら言うと 大樹は嬉しそうに 『マァマ ダイシュキ』 っと言ってくれた 3つ買っても80円にもならない… 大樹に惨めな思いはさせたくないな~ 私は昨日まっつんが言ってた事を少し考えていた ……スナック……
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