お金がない

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夜になり旦那が帰って来ると3人一緒の夕食になる 旦那とはあまり話さない 重苦しい食事… 私は大樹に御飯を食べさせながら大樹と話しをする 『なぁ 明日飲み会なんだけど…』 『…お金ないよ…』 『付き合いなんだから 無茶苦茶言うなよ‼』 『…後にしてくれる⁉今大樹に御飯食べさせてるから…』 私は溜息混じりで義明に言った 御飯を食べて大樹とお風呂に入り大樹を寝かせつけると 隣の部屋に行く 今日も始まる喧嘩 『ちょっとくらい いいだろ‼滅多に行かないんだから‼』 『行かないんじゃなくて 行けないの‼』 『俺だって頑張ってるだろ‼』 義明が怒り出す 『でも 家計が苦しいのは事実でしょ‼』 お互い一歩も譲らない 飲み会に行くお金があるなら大樹に何か買ってあげたい…そんな気持ちはないのか⁉ 苛立ち 悲しみ… それしかなかった 『…私…決めた‼』 迷っていたが もぅそれしか生活が出来る方法はなかった… 『スナックで働く‼』 『はぁ⁉お前何行ってんだ⁉』 私の言葉に呆れる義明… 私の決意は固かった 『今のままじゃ生活出来ないから‼』 義明の目を見据えて言った 『時給よくて 日払い出来る…のって水商売しかない‼友達に何処か融通聞く所聞く‼』 『…俺は反対だ‼』 『じゃぁ 義明がバイトしてくれるの⁉』 『…』 義明は少し考えて 『してもいいょ…ただ昼間の仕事に支障が来るけどな‼』 なんだかんだ言って 逃げる もぅ義明の言い訳は沢山だ‼ 『私は少しでも大樹に色々してあげたいの‼』 『夜 大樹はどぅする⁉』 『義明見てよ…私と交代で…』 大樹には淋しい思いをさせれかもしれない… 悲しい思いをさせるかもしれない… でも一家3人が食べて行くにはその方法しかないから…
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