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不気味な棺桶に7人の男女が取り囲んでいた。皆マントにフードを被った怪しい格好。邪神…吸血鬼ドラキュラ復活のために黒魔術を行っていた。
「またか❗ゼル❗お前の番でいつも詰まる‼」
叫んだのは暗黒神官のリーダー“ローレント”しかし、同じ暗黒神官の一員“ゼル”の不器用さに腹を立てているようだ。他のメンバーもほとほと呆れているようだ。
「ゼル~、頼むよ~。しっかりしてくれ~また一から儀式のやり直しだ~」
皆から責められ、“ゼル”と言う青年が謝ってる。白人で弱々しく頼りなさそうな青年。7人の中で一番若いようだ。
「…ごめん、みんな…」
見かねたリーダーのローレントがゼルに退場命令をだした。
「もう良い、このままではドラキュラ様が復活する前に夜が明ける。お前はクビだゼル。さっさと出て行け❗」
ゼルは肩を落とし…
「わかった…」
廃教会を出て行った。そしてローレントが出ていくゼルの背中をみながら言った。
「…まったく…アイツがいたらやりにくいの何の…」
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