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カレーを作り終わったあの日。
私は彼を引き連れて
校舎裏に行った。
そして
「…向井くんは…
お母さんいる…？」
質問をした。
彼は…一度少し嫌な顔をしてから
【いないよ…。事故で】
「そう…。
ウチも父親は死んだ
トラックの運転中の事故で…」
【そうなんだ…
それは大変だね…】
と彼はいうけど…
「ウチの…父親は…
向井くんのお母さんとぶつかって…
死んだ…」
そう…
たしか私の父親は…
トラック運転中に
居眠りして
誰かのお母さんをひいて…
事故になった。
父親は病院にはこばれたが…
助からなかった…
彼のお母さんも…
「そや…
ウチの…父親が…
キミのお母さん殺したようなもんなんだ…
わかる…？
恨みたいでしょ…？
母親をかえして欲しいでしょ…？」
私は文句を言うように彼にいいよった。
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