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私は
彼を追い詰めるようなことを言った…
しかし彼は…
首を横にふり…
スケッチブックを私にみせた。
【僕は…
恨みたいなんて思ってもいないし…
親をなくしたのは…
野坂さんも一緒だよ…
野坂さんは…
前、僕のことを好きと言ったよね…
僕は…
キミが自分の気持ちを…偽っているように見える…
“僕のお母さんを殺した…
だから罪滅ぼしのために好きになる”
みたいに…】
向井くんの言うことは…
当たっていた……。
私は…
父親がやったことを…
思って彼を好きになった…
【親をなくした…
悲しみは…
一緒だよ…
いままでずっと…
悲しかったと思うしつらかったともおもう
けど…野坂さん…
キミの僕への気持ちは…
好きではないと思う。】
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