10/15
前へ
/161ページ
次へ
「いちいちと、影を出して語るのも疲れるね、しかし…」 罵声を浴びせたらしい。 「当初の目的よりも10分遅いな。疲れる程は余計だったがの?」 少なくとも30分間、孫の教育方針について疲れるまで話したらしい。 必要ない会話をする為に集まったのだろうか? 「移動せにゃならんのだが…、ふーむ?」 声の主が話を先に進めようとしたが、何かに気付いた様に唸った、そして男の声が段々と近くなる感じがする。 並ぶ街灯に照らされた、暗がりの金物屋兼業の店先に置いて在った高さ1mしかない樽の影から、階段を登る様に何かがゆっくりと歩く速度で、それはいきなり現れた。
/161ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加