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トマセス・エクテノンを【シエナの店】に行かせ、5分程の時間が流れた。 「(上手くいくといいよのお?)」 その時、静かな路地にゆっくりと流れる風が吹いた。 「(しまった。…数が多いの?)」 何時から自分の跡を着いてきたか分からない追っ手を眺め、パイプを吸い込みながら見た天然パーマの男の感想が、それだった。 「(トマセスには先に【シエナの店】へ行ってもらったが…、後は相手に因るんだが?)」 ざっと見て、人数にして凡そ15人。黒ずくめの追っ手が15人も居た。 それぞれが何らかの武器を持って、天然パーマの男に向かって狙いを定めていた。
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