訪問者

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  どれくらい 飼い主様と眠っただろう…。眠気がうっすらと覚めてきた頃 玄関のチャイムが鳴った。   ―ピンポーン…ピンポーン…   🐱…ニャ?(誰か来た?)   誰かが来たらしい…。 私は誰か来たコトを飼い主様に知らせた。   🐱…ニャーン(誰か来ましたよ)ペロペロ   「ん…?マリアくすぐったいよ。どした?」   ―ピンポーン…   「あぁ…誰か来たんだなぁ。知らせてくれたのか(笑)」   飼い主様は にこっと笑って起き上がり 玄関へ向かった。 もちろん ついて行く私。だって気になるんだもん。   「はぁ~い…どちら様?」   そう言って 玄関を開くと そこには女性が立っていた。 メガネをかけ 髪はおだんごにまとめて 細身のスーツを着た いかにも仕事の出来そうな女性だった。   「今日和。仁科クン」   飼い主様を ニシナくんと呼んだ女性は 手に大きなカバンを下げている。   「あぁ…アユムか。おはょ(≡Д≡;)まぁ 中へどうぞ」   この女性はどうやら 知り合いらしい…。リビングに招き入れると 飼い主様はコーヒーをいれ始めた。   🐱…ニャーン[チリィーン]   とりあえず 存在をアピールする。   「あらっ 猫を飼い始めたの?」   リビングの大きなソファに腰掛けながら 女性が私を見つめてる…。   「あぁ。最近拾ったんだ。 マリア ご挨拶は?」   🐱…ニャー[チリィーン]   とりあえず 言われるまま挨拶をした。   「へぇ~お利口なのね(笑)」   こちらを向いて ニコニコと笑っている。 この人は何なんだろう?
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