13人が本棚に入れています
本棚に追加
どれくらい 飼い主様と眠っただろう…。眠気がうっすらと覚めてきた頃 玄関のチャイムが鳴った。
―ピンポーン…ピンポーン…
🐱…ニャ?(誰か来た?)
誰かが来たらしい…。
私は誰か来たコトを飼い主様に知らせた。
🐱…ニャーン(誰か来ましたよ)ペロペロ
「ん…?マリアくすぐったいよ。どした?」
―ピンポーン…
「あぁ…誰か来たんだなぁ。知らせてくれたのか(笑)」
飼い主様は にこっと笑って起き上がり 玄関へ向かった。
もちろん ついて行く私。だって気になるんだもん。
「はぁ~い…どちら様?」
そう言って 玄関を開くと そこには女性が立っていた。
メガネをかけ 髪はおだんごにまとめて 細身のスーツを着た いかにも仕事の出来そうな女性だった。
「今日和。仁科クン」
飼い主様を ニシナくんと呼んだ女性は 手に大きなカバンを下げている。
「あぁ…アユムか。おはょ(≡Д≡;)まぁ 中へどうぞ」
この女性はどうやら 知り合いらしい…。リビングに招き入れると 飼い主様はコーヒーをいれ始めた。
🐱…ニャーン[チリィーン]
とりあえず 存在をアピールする。
「あらっ 猫を飼い始めたの?」
リビングの大きなソファに腰掛けながら 女性が私を見つめてる…。
「あぁ。最近拾ったんだ。 マリア ご挨拶は?」
🐱…ニャー[チリィーン]
とりあえず 言われるまま挨拶をした。
「へぇ~お利口なのね(笑)」
こちらを向いて ニコニコと笑っている。
この人は何なんだろう?
最初のコメントを投稿しよう!