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彼は私を家へ連れて行ってくれた。
立派なマンションだった。
「ウチはマンションでもペットは飼えるから」
と私に話してくれた。
602号…ここが新しいお家かぁ。
家に入ると彼は私の足と身体を拭いて 下におろしてくれた。
「まずは風呂だなぁ」
そう言ってどこかへ行ってしまった。
🐱ニャ…
私は初めての部屋にドキドキしながら探索を始めた。
大きなソファに
キレイなテーブル
あと 大きな窓。広いなぁと思っていたら
「マリア」
と呼ぶ声が聞こえた。
マリア?他に先客がいるのだろうか?
彼が近寄ってきて 私を抱き上げ 再び
「マリア」
と呼んだ。
どうやら私の名前らしい すごく嬉しい。私はすぐに気に入った。
🐱ニャ--ン(嬉)
すぐさま返事をした。すると彼は
「気に入ったか。今日からはマリアだぞ」
そう言って私をクシャクシャになでた。
彼の手はすごく暖かくて心地良かった。
それから私はお風呂に入れられた。
🐱ニ゙-
私は水が苦手だ。ジタバタと暴れた。
「こらっ暴れたら洗えないだろう?」
彼の手をひっかいてしまった。うっすらと血がにじむ。
彼が
「そんなに嫌か?」
と優しく聞いてくる。
🐱…ニャ-ン(ひっかいてゴメンニャ…大人しくするニャ…)
私が大人しくなると またワシャワシャと洗ってくれた。
「よ~し💕良い子だ。」
そう言って何度も私の好きな暖かい手でナデてくれた。
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