新しいお家

2/2
前へ
/17ページ
次へ
彼は私を家へ連れて行ってくれた。   立派なマンションだった。   「ウチはマンションでもペットは飼えるから」   と私に話してくれた。   602号…ここが新しいお家かぁ。   家に入ると彼は私の足と身体を拭いて 下におろしてくれた。   「まずは風呂だなぁ」   そう言ってどこかへ行ってしまった。   🐱ニャ…   私は初めての部屋にドキドキしながら探索を始めた。   大きなソファに キレイなテーブル あと 大きな窓。広いなぁと思っていたら   「マリア」   と呼ぶ声が聞こえた。   マリア?他に先客がいるのだろうか?   彼が近寄ってきて 私を抱き上げ 再び   「マリア」   と呼んだ。   どうやら私の名前らしい すごく嬉しい。私はすぐに気に入った。   🐱ニャ--ン(嬉)   すぐさま返事をした。すると彼は   「気に入ったか。今日からはマリアだぞ」   そう言って私をクシャクシャになでた。   彼の手はすごく暖かくて心地良かった。   それから私はお風呂に入れられた。   🐱ニ゙-   私は水が苦手だ。ジタバタと暴れた。   「こらっ暴れたら洗えないだろう?」   彼の手をひっかいてしまった。うっすらと血がにじむ。   彼が   「そんなに嫌か?」   と優しく聞いてくる。   🐱…ニャ-ン(ひっかいてゴメンニャ…大人しくするニャ…)   私が大人しくなると またワシャワシャと洗ってくれた。   「よ~し💕良い子だ。」   そう言って何度も私の好きな暖かい手でナデてくれた。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加