ある日

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ある朝… TV《昨日午後、……警察はこれを行方不明と断定し、捜査を続け……なおこの……市の行方不明者はこれで5人目とな……》 母「最近、行方不明事件多いわね…あなたも気をつけてなさいよ?」 僕「大丈夫だよ、僕はもう十歳なんだよ!じゃ遊んでくるね。」 母「夕飯までには帰ってきなさいよ。」 僕「はーい」 僕は勢い良く家を飛び出した。 これから公園に遊びに行くためだ。 僕「おーい、新太!」 新太「おっ!やっと着たか、早く野球やりに行こうぜ」 僕「うん!」 その日の夕方 僕「楽しかったね!」 新太「だな、でもすっかり暗くなっちゃったな!……………ん?なんだろうたあれ?」 新太が指をさす先を僕はみた。 僕「んー?マンホールだよ、でも開いてるね?」 僕たちはマンホールに近づく、マンホールは少しだけ蓋が開いていた。 新太「なんだ、開いてるだけか!なんか落ちてるのかと思ったよ。」 僕「うん、早く帰らないとお母さんに怒られちゃう。」 僕たちはマンホールから目をはなす。 新太「なんで?このマンホール直していこうぜ?」 マンホールが少しずつ動く。 僕「なんかゆくえふめいが増えてるから早く帰らないと。」 マンホールの闇の中から指が出てくる。 新太「大丈夫だよ、なりそうになったらバットがあるか…」 その指が、その腕が新太の右足を掴む。 新太「あああああぁぁあぁぁぁぁ!助けてぇ!助けてぇ!」 その腕は新太を穴の中に引きずり込こんでいく。 僕「新ちゃん!!!」 僕は新太の腕を掴もうとする、しかし引きずり込む速度のほうがはやかった。 新太「あああああぁぁあぁぁぁぁ!!」 新太を引きずり込むとマンホールはしまった。 僕「新ちゃん!!!新ちゃん!!!」 僕はマンホールを必死に開けようとするが、びくともしない。 僕「新ちゃん!!どうしよう!誰か呼ばなきゃ!」 僕は家まで走った。
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