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悪戯な笑顔を浮かべ懐中電灯で俺を照らす庄太郎に何だか楽しいんだけど釈に触って、同じように土で汚れた手で庄太郎の顔を汚すように撫でてやった。
「おわっ!お前何すんだよ!」
「調子にのるお前が悪い!」
逃げる庄太郎の頬を笑いながら引っ張り追い掛ける。
ただ箱を見つけただけなのに思い出がどんどんでてくる。
すごく不思議な感覚…。
今…この時間が永遠に続けばいいのに…。
「もう、止めろよ!そろそろ箱開けようぜ!」
「ったく…しょうがねぇなぁ…」
庄太郎が土で汚れた顔を服の袖で拭いながら懐中電灯で箱を照らす。
―俺はまたこれから訪れる懐かしく…あたたかい過去に期待と僅かな悲しみを感じながらタイムカプセルの蓋に手をかけた―
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