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しばらく歩くと学校に到着し、庄太郎は学校のフェンスをよじ登って中へ入っていった。 そんな姿を見ながらため息を吐き俺も後に続く。 「…わざわざこんな場所から入んなくても…」 「馬鹿、春休みだし、今の時間に校門開いてるわけないだろ?それにこのほうがスリルがあって楽しいじゃん」 「へいへい、そうですね…」 「それより懐かしいなぁ…。全然、変わってない」 「あぁ…そうだな。何も…変わってないな…」 庄太郎のペースに巻き込まれここまで来てしまったが校庭に置いてある運動器具、校舎の風景、咲き始めた桜の木…10年たっても変わっていなかった。 まるで、高校時代の情景が浮かんでくるようだった。 「さて…久しぶりついでに教室行ってみますか?」 庄太郎の言葉をきっかけに俺達は3年校舎…俺達の教室を目指した。
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