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校舎にたどり着いたがやはり入口には鍵がかかっていたが運よく窓の鍵が開いていて意外と楽に忍び込めた。
「…不法侵入だな」
「俺ら卒業生なんだから固いこと言うなよ。ったく…そういうとこ変わってないよなぁ、紳一は」
「お前がお気楽過ぎるだけだっ!」
庄太郎との会話の中で自分の張り詰めていたものが徐々に緩んでいくのを感じた。
何年たっても庄太郎と俺との関係は変わらない…とても居心地の良い空間が出来上がっていき俺は自然と笑えるようになっていた。
俺達の教室は入口から一番遠くてよく遅刻していた。
まぁ、一番の原因は二人で夜中までギターかき鳴らして寝不足になってたせいなんだけど…。
そして、遅刻するたび担任教師に叱られ、今時こんなベタなことするかと二人で愚痴りながら廊下に立たされていた。
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