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早速、その隙間に入りお互いの落書きを探してみる。 ほかにも今までの生徒の落書きがたくさんしてあったがその中からなんとか自分達の落書きを見つけた。 自分の落書きの上からほかの落書きが重なりわかりにくくなっていたがたしかに自分の書いたものだった。 その落書きをそっと指でなぞり小さく微笑むと少し胸が温かくなった気がした。 その後、庄太郎と文化祭のライブはよかったとか、古典の先生はズラだったとか、赤点くらって夏休み半分潰れたとか…いろいろ思い出したことを笑いながら話してようやく俺達はタイムカプセルを埋めた場所へと向かった。 ―時計は8時をまわり辺りはもう暗くなっていた―
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