15人が本棚に入れています
本棚に追加
「どう?信じてくれた?」
服の皺を直しながら魔法使いはにこやかに言いました
「へ…」
「へ?」
「変質者ー!!」
この後2時間かけてデレラを説得しました
長かった
なんとか納得をしたデレラは、魔法使いを床に座らせると自分はドカッ、という音を立てて椅子に座りました
姉たちが使うソファを使わない辺りがデレラです
「つまり、その魔法で俺をキレーにして王子に会わせてやろうって話か?」
「それだけにこの時間…」
魔法使いはもうボロボロです
「俺はそんなもんいらねぇよ。自分の力で会う」
「デレラ…」
随分男らしいですが、貴方姫になる予定なんですよ
「ま、来ちゃったものは仕方ないんだから手伝わせてよ」
「………それぐらいなら」
魔法使いの言葉に渋々頷きました
良かったですね、これで手っ取り早くお城に行けますよ
.
最初のコメントを投稿しよう!