序幕『始まり』

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俺もおはよう、と言うつもりだった。 けど口からこぼれ落ちたのは「なんで泣いてんの」だった。 日高は目を見開いて固まっていた。 「・・・見・・・てたの・・・」 つぶやくように日高は言った。 「ごめん。見るつもりじゃなかった。」苦し紛れに俺は謝った。 けど俺が一番驚いた。 そんな言葉言うつもりじゃなかった。
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