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ぶつかった衝撃で、エミリアがケビンに覆い被る形になった。
すると、ケビンの腕がエミリアの顔に伸びる。
「ひゃっ」
その腕は顔をなぞるようにして下へ進む。
「何だろう、これ……」
ケビンの腕はエミリアの胸のあたりで止まった。
すると、エミリアの顔がみるみる赤くなる。
ケビンの手の平が動いた瞬間、エミリアの平手が少年の顔を捉らえた。
「な、何するのよこの変態っ! 」
「ご、ゴメン。僕、目が見えないから何を触ったか解らないんだ」
「問答無用! 」
そう言ってもう一発。
「おいっ! 遊んでいる場合じゃない! 」
ラネッシュが言った。
しかし、エミリアが気付いた頃には、ケビンを追っていたキメラが戦闘体制に入っていた。
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